
このままじゃダメだって分かってるんだけど、やる気が出ないので行動する気になれません。
やる気さえ出れば僕だってバリバリ行動できるのに…
どうやったら行動できるようになりますか?
という疑問に答えます。
やる気が出ない時って、頭では「このままじゃダメだ!」って分かってるけど、いつもよりカラダが重たく感じて、行動できなくなってしまいますよね。
私も長年…というか、今でも定期的にやる気がなくなってしまします。。
やる気がない中でムリに活動しようとしても、ミスしたり生産性が低かったりと、逆にやる気を奪う原因になることもあるので困ったものです。
実は、やる気の原因は、脳内のやる気物質「ドーパミン」の動きが深く関係しており、何をすればドーパミンが増えてやる気を引き出すことができるかも科学的に解明されています。
今回は私が実践している、やる気が出ない3つの原因とその対処法についてご紹介します。
やる気を自分でコントロールできるようになると、常にハイパフォーマンスな状態で行動できるので、どんどん行動してバリバリ成果を上げられるようになりますよ。
営業マンのやる気が出ない3つの原因
やる気がない状態というのは、ドーパミンの量が少ない状態を指します。
ドーパミンは、神経伝達物質なんですが、ドーパミンが脳内に増えると、やる気が出るだけではなく、思考や集中力もグッとアップします。
なので、営業マンにとっては、ドーパミンを制する者が営業を制する!と言っても過言ではありません。
ドーパミンは、欲しいモノが手に入った時や、将来への期待感によって分泌量が増えます。女子とデートする前日に、ルンルン気分になってしまうのは、脳内でドーパミンが大量に出ているからですね。
営業マンがやる気が出ない原因は大きく分けて以下の3つです。
- 日々の仕事にマンネリしている
- 現状維持バイアスが働いている
- 目的を持って仕事に取り組めていない
カンタンに言うと、欲しいモノが手に入らない・将来に期待が持てない状況ですね。
この状態では、脳内でドーパミンが出ないため、やる気が出ません。
それぞれ見ていきましょう。
日々の仕事にマンネリ化している

毎日営業に行っては商品の説明をして、売り上げになったりもするけど、俺は一生この仕事をやっていくのかと思うと、なんだか刺激がないなぁ…
どんな仕事でも、しばらくやっていると飽きます。
営業は、常に新しい顧客との出会いの連続だったりもしますが、人が変わってもやることは同じですから、油断していたらすぐに飽きてしまいます。
同じことの繰り返しだと、

わざわざドーパミンを出してハイパフォーマンスにしなくてもできるでしょ
と脳が判断して、ドーパミンが出なくなってしまうんですよね。そうなると、どんどんやる気は減退していってしまいます。

私はけっこう飽きっぽいので、マンネリには特に気を付けています!
現状維持バイアスが働いている
現状維持バイアスとは、人間が本能的に「変化を避け、現状維持を好む」という心理作用のことです。

僕は変化が大キライなんだよ
この現状維持バイアスが「やる気を出して変化しよう!」という、脳の働きにストップをかけてしまいます。
「明日からは本気出す!」とか「ダイエットは明日から!」と言って、翌日になっても「まぁ今日はいいか」と思ってしまうのは、変化を嫌う現状維持バイアスが関係しているからなんですね。
やる気を出すには、この現状維持バイアスから抜け出して、いかにドーパミンが出るように脳を仕向けるかがカギになります。
目的を持って仕事に取り組めていない
自分自身が仕事にどんな価値を見出しているかによって、仕事に対する意欲が変わってきます。
この辺の話は、「レンガ積み職人の話」が有名です。

- ただレンガを積む仕事
- 建物をつくる仕事
- 100年先まで人の役に立ち、歴史に残る建造物をつくる仕事
「目の前の仕事にどんな意味があって、将来的に何につながっているのか?」が明確でないと、仕事に対する意欲がわいてきません。
自発的に勉強しない子供が多いのも、これが原因だと思います。将来の夢がないのに、「とりあえず勉強しろ!」と言われてもやる気が出るわけがないですよね。
イチロー選手のように、将来の夢が「メジャーリーグに行く」と明確であれば、毎日の100本の素振りもやる気を持って取り組むことができます。
何をするにも「目的や意味づけ」がなければ「将来への期待感」を感じることが出来ませんので、やる気は出ません。
営業マンのやる気が出ない時の対処法
もう一度、やる気が出ない原因をまとめておきます。
- 日々の仕事にマンネリ化している
- 現状維持バイアスが働いている
- 目的を持って仕事に取り組めていない
この3つの要素が、脳内のドーパミンの分泌を抑えているワケです。
なので、それぞれの問題に対して対策をとれば、ドーパミンの量が増えて自然とやる気がある状態になることができます。

早くドーパミン出したい
仕事のマンネリ化対策
マンネリを引き起こすのは、難易度の低い仕事の繰り返しです。
今の自分の能力でカンタンにこなすことができる仕事を繰り返すのは、1発で倒せるレベル1のスライムを、物語の後半になってもずっと倒し続けているようなモノです。
スライムばかり倒していても、得られる経験値はわずかですし、レベルアップするのにもかなりの時間がかかってしまいます。そんなゲームに「やる気を出せ」という方が狂ってますよね。
では、やる気を出してどんどん前に進むために必要なのは何か?
やる気を出すには「適度な負荷」をかけることです。
どこに負荷をかけるかは
- 仕事量を増やす
- 働く時間を伸ばす
- 難易度を上げる
などいろいろとありますが、今の自分がちょっと背伸びをしたらできそうな程度で構いませんので、適度な負荷をかけましょう。

負荷でドーパミン出まくり!
私はマンネリを感じたら、その翌週だけ仕事のアポを倍くらいに増やしています。
意図的に忙しく働く期間を設けて、「うわー、やっぱやめとけばよかったなー」と若干後悔しながらもアポをこなしていくうちに、気分が変わってやる気が出てくるんですよね。
忙しい週が終わった後は、もう気分爽快!スッキリした気分で仕事に向き合えます。走った後のすっきりしますよね。あの感じです。
仕事の現状維持バイアス対策
現状維持バイアスを抜け出して自分を空けるためには、「抜け出そう!」と心に決めるだけではいけません。
仮に一時的に抜け出すことが出来ても、無意識に現状維持バイアスが働いて、元の自分に戻ってしまいます。
なので、現状維持バイアスから抜け出すためには「具体的な何か」を変えないといけません。
新しい製品や業界の勉強をするための時間をとりたい
→家に帰るとついテレビを観て時間を過ごしてしまう
→テレビを観れないようにコンセントを抜いて置く
売り上げを昨対120%にしたい
→自分一人じゃすぐに諦めてしまいそう…
→同僚や上司に目標を告げて共有しておく
みたいな感じです。
強制的に自分を居心地の悪い状況に追いやることで、脳に負荷がかかりドーパミンが大量に分泌されますので、やる気も自然とわいてきます。

変化が大きいほど、たくさんドーパミンが出るんだよ
仕事の無目的化対策
これは、対策というまでもないのですが、「仕事に意味づけする」が対策法になります。
「自分が営業として商品を社会に普及していくことで、その商品を使う人がどうなるのか?」また「顧客の先にいる人々がどうなるのか?」を考えてみてください。
- 同僚
- 上司
- 会社
- 家族
- 友人
- 顧客
- 顧客の取引先
- 日本
- 地域
あなたが働くことで、何かしらのいい影響があるはずですので、しっかり考えてみてください。

未来が良くなるイメージを描けるとドーパミンが出るよ
私は時々、「仕事をする意味」を紙に書き出しています。
紙の上に【なぜこの仕事をするのか?】というタイトルを書いて、箇条書きでとにかく書き出していきます。15分とか30分とか時間を決めてやり切るのがコツです。
やる気が出ない時はサボるのも手
これまでは、仕事を一生懸命やっていく中で自然とやる気を出す方法でしたが、番外編として「仕事のペースをいったん落として」やる気を復活させる方法をご紹介しておきます。
やる気がないことに罪悪感を感じて、ムリして仕事をしようとすると、ミスをして同僚や顧客に迷惑をかけたりして余計にやる気がなくなってしまうこともあります。
なので、人によっては一旦仕事から離れる方がいい場合があります。
休暇をとるのがベストではありますが、休みをとりにくい職場もあると思いますので、気文転換にサボってみるのがおススメです。
営業マンは外回りが基本なのでサボることは比較的簡単だと思いますので、自分で決まりをつくらないと、ついついサボりすぎてしまいがちになります。
なので、必ず「時間・期間を決めてサボる」ようにしてくださいね。
例えば、「今日と明日は徹底的にサボる代わりに、その後は2日分頑張ろう!」と決めてサボりましょう。
何をやってもやる気が出ない人はそもそも職場が合っていないかも
もし、どれだけ気持ちをリフレッシュしてもやる気が出ないようであれば、今やっている仕事や職場に問題があるのかもしれません。
チェック項目としては
- 会社が好きかどうか
- いっしょに働く人が好きかどうか
- 働く時間が適切かどうか
- 評価(給与)に満足しているかどうか
この中の3つ以上該当する場合は、職場を変えることで頑張れるようになる可能性が高いです。
私の友人は、もともとダメダメ営業マンだったんですが
- 会社が好きかどうか →✖
- いっしょに働く人が好きかどうか →〇
- 働く時間が適切かどうか →✖
- 評価(給与)に満足しているかどうか →✖
という状況で転職したところ、今はバリバリ頑張れるようになって、トップセールスの仲間入りを果たしています。
転職前には、上司から「お前が今の状態で転職しても、どこに行ってもいっしょだぞ!」と言われていたそうです。
ですが、実際は環境を変えることでやる気が上がり、売り上げも上がり、収入も上がり、人間関係も良好になったという超好循環になりました。
やる気が下がっている時は、ついついネガティブになってしまって、

- 自分が出来ないのを職場のせいにしちゃダメだ
- 悪いのはオレなんだ
と自分を責めがちになってしまいますが、あなたのやる気を奪っているのが会社の環境ってことも多いですから、むやみに自分を責めているだけでは何も変わりません。
とは言っても、「転職しよう!」と思ってすぐに転職できるワケではありません。
というのも、自分の条件を満たしてくれる求人があるか分からないですし、転職先の希望の時期も関係してくるからです
なので、まずは転職エージェントに登録だけしておいて、気になる求人が見つかった時に動き出すことをおススメします。
転職エージェントは、ひとりひとり担当者がついてくれて、希望の職場に転職できるまでを全てサポートしてくれる、いわば転職支援のプロです。
おススメの転職エージェントは、大手であるリクナビかDODAのどちらかを選んでおけば失敗はないです。
両方とも登録してもいいのですが、求人情報が毎日のようにメールで届くので2社登録していると、ぶっちゃけ邪魔くさく感じてしまいます。
なので、どちらか1社を選ぶといいと思います。
ちなみに、転職エージェントを利用するにあたって、ひとつ注意点があります。
転職エージェントはしっかり希望を聞いてくれて、求める条件に合った会社を探してくれるので、転職成功への信頼感は高いですが、その分無事に転職完了するまでに時間がかかります。
なので、今すぐに転職を考えていない人でも、環境を変えたくなった時にすぐ動き出せるように、登録だけは済ませておきましょう。
登録に必要な時間は2分程度ですよ。
まとめ
- 仕事にマンネリを感じたら適度な負荷をかけよう!
- 現状維持バイアスから抜け出すには、環境を変えよう!
- 目の前の仕事に意味づけしよう!
- たまにはサボるのもアリです!
- いつでも環境を変えれる準備を!
やる気は、落ちていく方が自然です。なので、無理に高い状態をキープしようとする必要はありません。大切なのは上手にコントロールすることです。
営業マンにとって、やる気のコントロールは営業の成果に直結します。
上手にやる気をコントロールして、楽しく営業活動していきましょう!
今回は「営業マンがやる気が出ない時の3つの原因とその対処法【具体的に解説】」という内容でした。
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