
営業がうまくなりたきゃナンパで鍛えろ!って言われたんだけど、本当にそうなの?確かに売れてる営業マンはイケイケでモテてるイメージだけど…そこんとこどうなの?
こんな疑問に答えます。
『ナンパができる=営業ができる』これはまぎれもない事実です。
ナンパと営業には共通点があります。
- 高いマインドを持たなけばならない
- 初対面の人に興味を持ってもらうためのスキル
- 自分に対して好意を持ってもらうためのコミュニケーション
あなたがナンパという行為を、どれだけ低俗なものであると否定しようが、「ナンパ」という行為には、売れる営業マンに必須のスキルが多く詰め込まれています。
私は新人のころ、会社の先輩から、ナンパ修行によく駆り出されていました。

女性を口説けないと売れるようにならないぞ!

はい!行ってまいります!
結果として、知らない人に話かける度胸が身についたり、相手の様子をよく観察して、相手の心理を読んだりするスキルが確実に上がりました。
なので、ナンパから営業で学べることはたくさんあると考えています。
今回は、なぜナンパのスキルが営業スキルと関係しているのかという理由をご紹介します。。
売り込みの苦手な営業マン向けに、営業の参考になる記事を書いていますので、よければ合わせてお読みください。

ナンパから学ぶ営業スキル(マインド編)
ナンパで最も多い失敗が「声をかけることができない」ということです。

あの子は歩くのが早い

あの子は声をかけても脈なさそうだな

いい子がいたぞ。でも何て声かけようかな、、
よし!行くぞ!
あ、行っちゃった、、

今日はもうやめとくか…
最初の一歩が踏み出せずに結局チャレンジしないまま終わってしまうことを、ナンパ師用語では「地蔵」というそうです。間抜けでカッコ悪い響きのコトバですよね笑
営業でも、TELアポとか飛び込みの最初の1件に、もの凄くパワーが必要なことってありますよね?やろうやろうと思ってはいるけど、何となく気分が乗らずに、やらない理由を探し続ける…。
これは能力やスキルの問題ではなく、ただ単に気持ち(マインド)の問題なんですよね。
営業でもナンパでも、「地蔵」状態にならないようにするために、最も重要なのが「セルフイメージを高く持つ」ことです。
セルフイメージの重要性

セルフイメージが高い=自身があるってことですね!
- 自分みたいな男に声をかけられたらどんな女性でも喜んでくれる
- 街を歩いている女性はみんな声をかけられるのを待っている
- ナンパという行為は女性を喜ばせる最高の手段である
- 声さえかければ必ずいい結果につながるはず
- 自分が声をかけないと、他の変なヤツに女性がつかまってしまう
こんな絶対的な自信を持っていたら、簡単に声をかけることができます。
そして、自分に自信があれば、断られた時にも超絶ポジティブに捉えることができます。

あ~ぁ。こんな自分に声をかけられてるのに、そのチャンスを棒に振るなんてもったいない女性だなぁ

今回はタイミングが悪かっただけ、よし!次いこう!
どんなに逆境でも心が折れることなく行動し続けることができます。
営業で断られた時に落ち込んで足が止まってしまうのは、セルフイメージが低いのが原因です。
ナンパ師のように高いセルフイメージを持ちたいですね!
マインド面を営業に活かすなら
セルフイメージの低さは、たくさんの機会損失を生んでしまいます。
目の前に買ってくれる可能性がある顧客がいるのに、自分のなかで「多分ダメだろう」と思い込んでしまい、アプローチをためらってしまいます。
「営業地蔵」から脱却するためには、営業マンとして4つの自信を持つ必要があります。
- 自分への自信
- 職業への自信
- 会社への自信
- 商品への自信

自分のような熱心な営業マンが来てくれたらお客様は絶対喜んでくれる!(自分への自信)

営業という仕事は、相手の問題をいっしょに解決することで喜んでもらえる最高の仕事だ!(職業への自信)

うちの会社は業界でも歴史が古くてアフターフォローも充実しているから、お客様にとって最高の選択肢だ!(会社への自信)

この商品ほどお客様に喜んでもらえるモノはこの世に存在しない!絶対にこれを買った方がいい!(商品への自信)
4つの自信が自分の中に備わっていれば、たとえ相手が上場企業の社長や幹部クラスの方であっても、某国の大統領でも、臆することなく営業のアプローチができるはずです。

勘違いでもいいので自信は大事です!
行動しながら考える

完璧な口説き文句を練り上げて、ちょうどいいタイミングで、自分の好みの女性で、自分でもイケそうな女性がきたら声をかけよう!
とか考えているといつまでもナンパは上達しません。
陸の上のシミュレーションだけで、泳げるようにならないのと同じですね。水の冷たさも感触も、陸では味わうことはできませんし、「あ、こうやったら水に浮くんだな」とかいうことも水に入って初めて感じることができます。
行動する前に、どれだけシミュレーションしたって、実際の現場では全く通用しないことは多いです。練りに練ったプランは机上の空論で終わってしまうのです…
基本的には、あまり考えずに行動した方が良い結果が得られることが多いです。まずは行動してみて、その結果から改善策を考えて、修正してまた行動する。いわゆる「PDCAサイクル」ですね。
行動から始まるPDCAサイクルを、どんどん回して、どんどん成功の確率を高めていく。
「ずっとプランを練って動き出さない人」と「まずは行動して、得られた結果から改善していく人」とでは、どちらが良い結果が得られるかは明白ですね。

ナンパをやってみたら分かるんですが、たくさんの人に声をかけているうちに、声をかけることへのハードルがどんどん下がっていって、やる気が出てきます。
誰にも声をかけられずに「坊主」になってしまう人は、何となく「今じゃない」と気分が乗らないのが原因です。
しかし、実はやる気が出てから声をかけるのではなく「声をかけていく中でやる気が出る」んですね。

ナンパも営業も、まずは行動することが大事ということですね!
営業戦略なんていいからとにかく行動しよう
長くなってしまったので、ここまでの内容をまとめておきます。
- セルフイメージを高めよう!
- あまり考えずに、まずは行動しよう!
ナンパも営業もまずは心構えが肝心なんですね。
売れない営業マンはとにかく頭で考えすぎです。
頭で考えだすと、あれこれ考えている間に「営業しない理由」ばかりを考えてしまい
どんどんアプローチに対して腰が重くなってしまいます。
大切なのは、まず動いてみること。
とにかくたくさんの人にアプローチをしてみる。
TELアポでも飛び込みでもルート営業でもかまいません。
その中で、小さくてもうまくいったことは次の現場でも使ってみる。
うまくいかなかったことは「なぜうまくいかなかったのか」を考えて
次の現場では改善して修正する。
とにかくPDCAを高速で回して、営業の感覚をカラダで覚えながら、「どうやったらうまくいかないか」「どうやったらうまくいくか」のデータを大量に収集していく。
そうやって足を止めずに1歩ずつでも前に進むことが売れる営業への第一歩と言えます。
ナンパから学ぶ営業スキル(スキル編)
ナンパで活躍するスキルは、間違いなく営業の現場でも活かせます。
スキルというと「このセリフを言ったら必ず攻略できる」とか「このワードに女性は弱いんだよな」とかいう魔法の話術の話だと思いませんでしたか?

残念ですが、ナンパでも営業でも、そんな魔法のコトバは存在しません…
スキルとはコミュニケーションスキルのことです。
コミュニケーションにおいて最も重要なのは「相手の心の状態を知る」ことで、そのために以下の3つの観点が必要です。
- アプローチ
- ラポール形成
- プレゼンテーション
ナンパも営業も、自分に興味を持ってもらって、信頼関係を築いて自分を売り込むという点では同じですから、しっかりナンパから学びましょう!
アプローチで大事なコミュニケーションスキル
ナンパで、まず声をかけたときの女性の心の中は「誰こいつ」っていう警戒心でいっぱいです。
なので、まずは警戒心を解くためのコミュニケーションが必要です。

カバンにディズニーのマスコットつけてる人だけに声掛けさせてもらってるんですが、1分だけお時間ありませんか?

(あら、そういえば私ディズニーのマスコットつけてるわ。何の質問だろ?1分くらいいいか)…少しだけなら
ここで使っているテクニックは3つ。
- クローズドクエスチョン
- 相手に興味を持つ
- 断りにくい形式での質問
クローズドクエスチョン。
クローズドクエスチョンとは、「Yes、No」の2択で答えられる質問のことです。

これから帰りですか?

駅の方向はこっちで合ってますか?

コーヒーは好きですか?
選択肢が限られていて答えやすいので、コミュニケーションのきっかけとしてはもってこいです。
相手に興味を持つ
質問の中に相手の情報を盛り込んで「あなただから声をかけています」というメッセージを発信すると効果的です。
人は、自分に興味を持ってくれた人に、自然と興味がわいてしまいます。
そして、その瞬間から相手への心理的なガードをぐぐっと下げてしまいます。
相手の様子や仕草、持っているものや雰囲気でも何でもいいので、「あなただから興味関心があって声をかけています」ということを伝えることが大事です。
さっきの例でいうと「ディズニーのマスコット」ってやつですね。
断りにくい形式で質問する
誰しも「相手によく思われたい」「人から嫌われたくない」という気持ちを持っています。それが例え初対面のナンパ師であっても。
この心理をうまく利用して、断りにくい形式での質問をすると効果的です。

今1分だけお時間ないですよね?

10秒だけ足を止めてもらうことはできないですよね?
こんな風に聞かれたら、

(こんなちっちゃなお願いも聞けないような、心の狭い女だと思われたくないな…) なんですか?
という返答が返ってきたりします。
人の心理を突いて、断りにくい質問で聞くと、返答が返ってきやすくなり、アプローチの成功率が上がります。
営業に活かすなら

IT業界で今伸びている企業にだけお電話させて頂いています。○○といったことを解決できる情報で、たくさんの企業様に喜んで頂いています。1分でお伝えできる内容なんですが、御社の社長様はご興味ないですよね?
みたいな感じですかね。
こういった質問をされると、電話をとった受付の方は

(え!確かにうちの会社はITで伸びてるし、他の会社の事例もたくさんあるようないい情報だったら、社長に一応伝えておいた方がいいかな…)少々お待ちください。。
という気持ちになってくれるはずです。
ラポール形成
アプローチで1往復でも会話のキャッチボールができたら、すぐにラポールを形成していきます。
ラポールとは「信頼関係」という意味です。
ラポールを形成するときには、アプローチで使った「相手の興味を持った部分」を軸に話を広げていきます。

そのマスコットはどこで買ったんですか?

他にもグッズ持ってますか?
ここで大事なのは相手の返答にいちいち共感することです。

へぇ~、○○で買ったんだ~。あそこのお店かわいいですもんね!

あ、そのキャラ好きなんですね!女性にすごく人気ありますよね!
相手の話に共感しては次の話題を振っていきます。
そうしているうちに、相手も会話することに抵抗がなくなってきて、うまくいけば「楽しい」とさえ思ってもらうことができます。
営業マンのラポール形成
営業の現場でも同じように、相手に興味関心をもって、相手の話を掘り下げていくことが大切です。

なぜ、○○という情報にご興味があるんですか?

○○を使うと御社が感じられるメリットはどんなところですか?

すごく明るくて聞き取りやすい声をされていますね。よく言われませんか?
「あなたの会社やあなた自身に興味があります!」という態度を前面に押し出して、ラポールを形成していくとよいでしょう。

プレゼンテーション
ナンパのうまい人は、ゴール設定がうまくできています。
会話をしながら、相手との心理的距離感をつかんで、ナンパのゴールを設定しています。

(とりあえず連絡先を聞くことをゴールにしよう)

(すぐにご飯誘ってみて仲良くなって解散しよう)

(今日は最後までイケそうやな)
会話が温まったころ合いを見計らって、、ゴールへの提案を切り出すんですが、ちょっとしたテクニックで、ゴールのちょっと上の無理なお願いからスタートします。

今からご飯食べいこうよ!

え~、今日はもう帰るから無理~

じゃ、連絡先教えてよ!今度誘うからさ!

まぁ連絡先くらいなら。
という具合に「何度も断りづらい」という心理を利用しての「譲歩作戦」が効果的。
何度も断ると「相手に悪いな」という心理が働くので、最初のお願いから少しハードルが下がると、受け入れようとしてしまいます。
最初のゴールを達成出来たら、ナンパ成功ですね!
営業の中でゴールを決めておくことが大切です。

今日は社長の名前を聞き出すことがゴールだな!

今日は次のアポをとるようにしよう!
初めにゴールを設定して、その日の面談の落としどころを考えておくと、面談の中身がぶれなくなります。
あとは譲歩戦略を効果的に使いましょう。

いきなりうちの商品を買ってください!と言ってもお付き合いもあると思うので難しいでしょうから、たまに情報提供だけさせて頂いてもよろしいですか?

ナンパのテクニックは営業で通用する
たかがナンパと侮るなかれ。
ナンパに対するマインドセットやテクニックは、売れる営業マンにも共通している点が多かったですね。
- セルフイメージを高める
- 行動することでやる気が出る
- アプローチで興味を持ってもらうために相手に興味を持つ
- ラポールを形成する
- 譲歩を使ってうまく次につなげる
ナンパも営業も、「自分の言葉で人の心を動かす」という点では同じです。
かといってナンパをどんどんしていきましょう!ってハナシでもないんですが、ナンパという究極のコミュニケーションスキルから学んで、あなたの営業成績の向上に役立ててくださいね!

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